VIX/VIX3Mが1.0を超えた→米国VIショートしてみました (7/7)&まとめ

前記事から続いています。

2018年10月初めに急上昇したVIX指数。
そのVIX指数に正の相関をする米国VIショートの経過です。

なお決済したので今回が最終回。
経過をまとめて反省点もあげました。

5ヶ月目で決済

さっそくですが、2019年3月4日に決済しました。
決済時の利益/損失は以下のとおり。

建玉を持ったのが16.21USD20.01USDの時で、決済時の価格は14.76USDでした。
今回の米国VIの取引はトータル3681円の利益で終了です。

決済した理由

まず、相場が不安定で上にも下にも触れそうな状況であったこと。
そして少額ながらプラスで完了できること。
最後に、次のVIX上昇がやってくると予想して、ポジションを清算したいこと。
以上の3点が決済の理由です。

結果的に3681円の利益でしたが、価格調整額で大幅なマイナスを計上したことを考えれば、十分取り戻したと思います。
初めての米国VIでしたので、負けなければそれでよしというスタンスだったので、今回は合格をあげたいです。

経過と結果

取引の経過

おおまかな経過は以下の通り:

2018年10月9日:16.21USDで1本売り
2018年10月12日:20.01USDで1本売り
2018年10〜12月:3ヶ月連続で価格調整額がマイナス
2018年12月下旬:クリスマス・ショックで米国VIは最高値(26.9USD)
2019年1月〜:価格は急激に降下
2019年3月4日:14.76USDで2本とも決済

そして、これまでこのシリーズで挙げた記事は以下の通り:

約5ヶ月に渡る取引でした(なにもしてないけど)。

米国VIのチャート(2018年10月〜現在)

ポジションを持った10月〜決済した3月までのチャートは以下のとおりです。
青丸はポジションを持ったところ、赤丸は決済を表します。

VIX/VIX3Mのチャート(2018年10月〜現在)

同期間のVIX/VIX3Mのチャートは以下のとおり:

価格調整額の結果(2018年10月〜2019年3月)

取引期間中に発生した1本あたりの価格調整額は以下のとおり。

2018年10〜12月はマイナスで、2019年1〜2月はプラス。
ということで、トータルで-2832円でした。
管理人は建玉を2本持っていたので、価格調整額の損失は5664円でした。

2018/10/10直前にポジションを持つという失態はいけませんねぃ。

反省点

ショートしたタイミング

さきに挙げた米国VIのチャートを再掲します:

ポジションを2回に分けて取った(青丸)のですが、今思えばベストタイミングではありませんね。
正解はクリスマス・ショックのタイミングだったのです(下のチャートの緑丸)。

ここでショートしていれば、どんなに下手な決済タイミングでも、1本あたり最低10ドル×10(約11000円)の利益になっていました。
管理人の場合は20000円以上の利益でしたね。

あと、価格調整額が発生する直前にポジションを持つという意味不明の行動はダメです。
焦る気持ちはわかるけれど、相場が乱高下している際はせめてそのあとの方が良いですね。

VIX/XIX3Mへの過信

ではなぜあまり良くないタイミングでショートしたのか?
それはVIX/VIX3Mを過信したからです。
以下のVIX/VIX3Mチャートで明らかな通り、青丸の時点で1.0を超えました。

ここでポジションを取ってしまったのですよね。
でも実際はこの後頻繁に1.0を超えて、クリスマス・ショックの頃(緑丸)は1.3に迫る高さでした。
もちろんここでショートするのがベストでしたね。

VIX/VIX3Mが1.0を超えたら売りタイミングというのは、あくまで説の一つなので、他のファクター(米国VIのチャート、経済・世界情勢など)も考慮して決断すべきでした。
人間急激に上昇するチャートを見てるとここだ!と思ってしまうのですよね。そう思っても一呼吸置いてから判断する大切さがよく分かりました。

証拠金の多寡

今回はロスカットレートを80USDにしていたため、証拠金は1本あたり75000円でした。
ということで建玉2つに対して証拠金は150000円。

相当多かったと思いますが、ショートの場合ロングと違ってロスカットレートが読めないので今後もこれでいいかなと思います。
米国VIは手法は簡単だけれど、リスクは高いので最大限の対策をとることでもう何回か試してみるつもりです。

決済のタイミング

現段階では自分のベストを尽くした、としか言いようがないですね。
これも後になってからじゃないと分からないことですし。
ですので、もう少し時間が経って、コメントすることがでてきたら記事に追記しようと思います。

次のチャンスに向けて

不穏なことが起これば急上昇する米国VI。
でもそんなことがいつ起こるかは予想できません。

でも、5ヶ月に渡った取引で感じたことは、拙速はいけないということ。
そして今回の一番の反省は、ポジションを持つタイミングを曖昧なままにして、チャートを見て喰い気味にポジションを持ったこと。まさに拙速。
(初めてだったので決めることができなかったのですが)

でも3681円だけでもプラスで終えられたのは気分良いです。150000円投入したから、リターンは2.5%ですね。ご褒美に朝マック1回食べて、残りは投資に回します。

次の機会に向けては、米国VIとVIX/VIX3Mの値がいくらになればポジションを持つか、あらかじめ決めた上で淡々とそれに従って取引しようと思います。
投資に感情は挟んではいけないというのは難しいけれど真実だと実感しています。