トライオートETFとはCFDの一種で、ETFを自動売買する投資商品です。
ETFといえばWealthNaviのように、長期ホールドして将来の値上がりを待つ投資法もありますが、それに対して、トライオートETFでは短期間に売買を繰り返します。
基本的に「上昇相場&ロング取引」で強みを発揮しますが、下落時にも利益を拾えるように自動売買の設計がなされています。
CFDなのでレバレッジもかけられ、相場急変時のリターン率は極めて優秀です。
2020年12月のトライオートETF結果
(直近13ヶ月のデータを提示しています)
今月は12/17にポジションを全決済したため(理由は後述)、利益は控えめになりました。
とはいえ、元金30万円が46万円になって終了でしたので、2020年はまずまずの成功だったと思います。
2020年はコロナ・ショック以降、利益を重ね続けることができ、未曾有の当たり年でしたね。
がっつり投入していれば爆益だったのですが、計画通りに進めることが優先でしたので、2021年の課題としましょう。
毎月の損益に累積損益のグラフを重ねてみます。
16万円を少し超えて2020年は終えることができました。
金融緩和のおかげもありますが、スイングトレードの見本のような成功でした。
保有ポジション
2020年12月17日に全てのポジションを決済して、現金化しました。
売却レートは約173.5USD。
全決済の理由は以下の2つ:
- そろそろ価格が天井に達し調整が入ると予想
- ナスダックトリプル100が分割されると予想
1つ目は多くの方も予想していて、「腹8分目で逃げておこう」という魂胆です。
2つ目はETFの分割を指し、高騰しすぎたナスダックトリプル100が分割されて、価格が半減〜1/3になる可能性です。
ETFの分割で何が起こる?
ETFの分割については、インヴァスト証券の公式サイトの説明がわかりやすいです:
つまり、高騰しすぎたナスダックトリプル100が分割によって、購入しやすくなるかもしれないのです。
2020年12月31日現在、ナスダックトリプル100は180USDまで高騰していますが、もし2分割されれば90USD、3分割されれば60USDで購入することができるため、もし実現すれば願ってもないバーゲン・セールとなります。
事実、2018年5月23日にナスダックトリプル100は3分割されており、当時150USDまで高騰したものが50USDまで値下がりしています(以下参照):
現在ナスダックトリプル100は180USDまで高騰していますので、分割のチャンスを狙うのも悪くないかなと思います。
ちなみに、分割されて価格が1/2, or 1/3になっても、建玉は2倍or3倍になるため、資産価値は分割前後で同じです。
ただ、先に述べた「調整リスク」を考慮して、ポジションの全決済を行いました。
この辺りは人それぞれの判断になりますね。
ナスダック100トリプル分割の歴史
ナスダックトリプル100は過去5回分割が実施されており、時期と分割数は以下の通りです:
(ソースはこちら)
もし分割が一度の実施されなければ50倍もの値上がりになったと考えると、以下にIT分野が米国経済を牽引してきたかが分かりますね。
前回の分割からもうすぐ3年。
今年は6回目の分割が実施されるのではと期待しています。
ナスダック100トリプルのチャート
過去1年分のチャートです。
ついに9月に記録した最高値を超えて、180USDに達して2020年の相場を終えました。
173USDで全決済したことは、機会損失という点で失敗でしたが、まあそれは結果論。
「腹8分目で手を引く」が基本戦略なので、悔しがるのはちょっとにしております。
今後の予想
先に述べたっとり、今後は以下の2つのシナリオを予想しています:
- そろそろ価格が天井に達し調整が入る
- ナスダックトリプル100が分割される
ただ、少ない確率で、2つとも発生せず、機会損失を継続することもあるかもしれません。
今後行うこと
現在はFTSE100全決済の分を含めて、キャッシュを多めにして、次のチャンスを待っている状態。
価格調整に関しては15〜20%の下落ならば追加ポジションを持ちましょう。
分割の場合は即座にポジションを確保し、利益を狙っていきたいです。
ただし、本家NDXのほか、SPXとダウ平均、そしてVIXの動きにも注意を払いつつ、大失敗だけは避けつつ確実に進めていきたいですね。