2020年1月:トラリピからの不労所得

2020年1月のトラリピ結果

保有ポジションはAUD/JPYとCAD/JPYとNZD/JPYのロング、EUR/JPYのショートです。
リターンは22937円でした。
詳細は以下の通り:

過去データが増えてきたため、今月から過去1年分のデータに絞っています。

今月は過去最高額だった2019年1月の記録を抜き去り、自分史上最高の利益額となりました。
理由としては、投資額が1.5倍になり、新規通貨ペアNZD/JPYを追加したということもあると思います。

リターン率(年利換算)は9.2%。
8%(300万円投入で年間24万円のリターン)を目標としているので、目標をクリアしました。

トラリピを開始して以来の実質レバレッジの推移をグラフにしました:
2019年12月は追加投入した100万円のため実質レバレッジは一時的に下がりました。
しかし、新規追加通貨ペアNZD/JPYでポジションができてきたため、再び2倍近くまで上がっています。
投資効率を示す毎月のリターン率(年利換算)は以下のとおり:
こちらも追加投入金が理由で年利換算は一時的に下がりましたが、今月に入り再び上昇しました。
年間を通じて8%のラインを超えることが当面の目標です。

ここまでの結果

トラリピ開始以降の毎月の利益をグラフにしてみました。

今月は前半は円安方向、後半は円高方向の動きでした。
そのため前半ではAUD/JPY, CAD/JPY, NZD/JPYのロング3ペアが決済し、後半はEUR/JPYのショート1ペアが決済しました。

ロングとショートのポジションを同時に保有することで、円高・円安いずれに動いても利益を積み重ねる戦略はこの1年間は奏功しているようです。

累計利益と含み損の推移を重ねてみます。

累計利益は20万円を超えました。
この程度では複利効果は実感できませんが、より増えてくれば再投入金として運用できるので、引き出すことなく地道に積み上げていきましょう。
この利益を再投資するという思考は、今流行のインデックス投資にも共通するところですね。

含み損は前月の2倍となり、2018年8月と同じ水準の23万円に。
これは明らかにコロナウイルス・ショックによる急激な円高が原因です。

以前であれば「含み損が倍になった!」と慌てたところですが、トラリピの利益の源泉は含み損にあるので、反転するまでじっくり待つか、という心境です。
そもそも投資額に対する含み損の割合は7.2%なので安全圏といえるでしょう。

この含み損の割合を含め、実質レバレッジ、証拠金維持率などを冷静に観察して、現在の状況を正しく理解することが重要。
さらに、トラリピ設定前にロスカットの試算を行い、その数値を事前に知っておくこと、それが最重要事項になります。

ロスカット・レートまでの位置が遠ければ相場の急変動にも動じる必要はありません。
事前に頑健なシミュレーションを行い、その後はちょこまか動じることなく自動売買に任せるのがトラリピの基本戦略です。

各通貨ペアのチャート

各通貨ペアの直近1年間のチャートを振り返ってみます。
オーバーレイして明るい部分が2020年1月に取引した範囲を示します。

AUD/JPY(ロング)

利益幅:400円(決済トレールあり)
期間中の決済回数:6回
確定利益:6221円

今月は約4円の幅で値動き。
2019年8月以降、じりじりと値を上げてきましたが、コロナ・ショックで一気に下がってしまいました。

CAD/JPY(ロング)

利益幅:400円(決済トレールあり)
期間中の決済回数:4回
確定利益:2503円

こちらは約2.5円の幅での値動き。
85円間近まで回復したのですが、こちらもコロナ・ショックで82円まで下がってしまいました。

NZD/JPY(ロング)

利益幅:400円(決済トレールあり/なし)
期間中の決済回数:10回
確定利益:4189円

こちらもAUDと同様な動きで約3円の幅での値動き。
このペアのみ決済トレールはあり/なしの両方を設定しており、どちらが優れているのか検証を行っています。

EUR/JPY(ショート)

利益幅:400円(決済トレールあり)
期間中の決済回数:16回
確定利益:10024円

こちらも他通貨ペアと同じく、月の前半は円安、後半は円高の傾向でした。
というわけで、前半でポジションを獲得し(含み損を増やし)、後半で決済ラッシュという感じです。

後半の円高はいうまでもなくコロナ・ショック。
2019年1月のフラッシュ・クラッシュほどの爆発力はありませんが、それでも利益にかなり貢献しています。

現在のポジションとトラリピ設定

2020年1月末現在、4通貨(AUD/JPY、CAD/JPY、NZD/JPYのロング、EUR/JPYのショート)を運用しています:

合計69000通貨を保有。
現在コロナ・ショックが継続中で、ショートポジションが解消され、ロングポジションが多くなっています。

設定状況は以下のとおり:

証拠金の状況は以下のとおり:

シミュレーションに基づく必要証拠金:763万円
預託証拠金(実際にトラリピに預けている額):319万円
差し引き:-444万円

ただ、必要証拠金は「買い」あるいは「売り」の合計のうち、いずれか高額なほうだけを採用するのが実質に即しているでしょう。
(先進国通貨と日本円のペアの場合、どの通貨でも長期的に似たような値動きをすると想定する場合)

ということで、実質的な証拠金の状況は以下のとおりでしょう:

シミュレーションに基づく必要証拠金:413万円(買いポジションの合計)
預託証拠金(実際にトラリピに預けている額):319万円
差し引き:-94万円

ただ、例外も起こると考えて買いと売りの合計で算出しています。
(EUR/JPYのみ円高となり、そのほかのクロス円ペアが円安になるという現象もありえなくはない)

今後の予想と行うこと

今後3~6ヶ月は現在の設定を継続していくことになります。
レンジを外れた場合は一部設定の削除や追加を行なってメンテナンス、というぐらいです。

そのほかの設定については未定。
2020年の投資の割り振りを決定後、トラリピに充当できる金額次第です。

トラリピが気になるな〜というかたはこちら:
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