不労所得とは?

所得とは?

このブログ、「不労所得を得てみよう」というモットーで書き始めているのですが、そもそも不労所得は何を指すのでしょう?
真面目に調べ始めると、不労所得という言葉はきっちりと定義が難しいのですが、できる限りはっきりさせておきましょう。

まず、シンプルに「所得」とは何を指すのかを考えてみます。
厚生労働省の 「平成22年国民生活基礎調査の概況」には「所得」の定義が提示されていて、おおまかに以下のように分類されます:

  1. 稼働所得(雇用者所得、事業所得、農耕・畜産所得、家内労働所得)
  2. 公的年金・恩給
  3. 財産所得
  4. 年金以外の社会保障給付金(雇用保険、児童手当等、その他の社会保障給付金)
  5. 仕送り・企業年金・個人年金・その他の所得(仕送り、企業年金・個人年金等、その他の所得[一時的仕送り、冠婚葬祭の祝い金・香典、各種祝い金等])

私たちがイメージする(稼いだ)所得は1ですね。
いっぽう、不労所得に相当しそうなものは2~5で、なかなか幅広いです。

では不労所得とは?

ただし、2~5でも、3はやや性格が違うように思えます。
というのも、このグループには投資のリターンが含まれるからです。

3の詳しい説明は以下の通りです:

世帯員の所有する土地・家屋を貸すことによって生じた収入(現物給付を含む。)から必要経費を差し引いた金額及び預貯金、公社債、株式などによって生じた利子・配当金から必要経費を差し引いた金額(源泉分離課税分を含む。)をいう。

2/4/5はまったくの働くことなく得られる収入ですが、3ではリスクを取ってアクションを起こさなければ得られない収入のように思えます。
1の稼働所得に比べればはるかに労力は小さいものの、純度100%の不労所得とは言えませんね。

このブログにおける不労所得とは?

ただ、このブログで想定している不労所得は、「3. 財産所得」になります。
一般的な社会人としては、(2)(4)(5)は非現実的ですので、ちょっとの労力はしょうがないね、というところです。

働いて報酬を得るという方法はあまり効率的な方法ではないです。
より高い報酬を得るには、より多くの結果との引き換えになります。

ただ、こっちは生身の人間なので、結果を出すにも限界があります。
一方、お金に働かせる方法は効率的です。なによりお金はいくら働かせても、病気にもならないし過労死もしませんので。

そういう意味で、お金に働かせる方法、すなわち投資は少しの労力(投資方針の策定やメンテナンス)だけで、後はお金に働いてもらうという意味で、かなり不労所得に近い方法だと言えるでしょう。

このようにして、投資がもたらすリターンを不労所得と位置づけましたが、このリターンも考えられるリスクや得られる利益によって様々あり、少し整理したいと思います。
ちょっと長くなるので、次の記事「キャピタルゲインとインカムゲイン」に示します。