2020年11月:トラリピからの不労所得

2020年11月のトラリピ結果

保有ポジションはAUD/JPYとCAD/JPYとNZD/JPYのロング、EUR/JPYのショートです。
リターンは22578円でした。
詳細は以下の通り:

上の表では過去13ヶ月分のデータに絞っています。

目安として、1ヶ月2万円の確定利益なら合格点と考えていますので、この結果にほっとしています。
とくにイベントがあったわけではないものの、なぜか決済が積み重なったもので、為替の動向予想は本当に難しいと実感しています。

トラリピを開始して以来の実質レバレッジの推移をグラフにしました:
決済がまとまってあったため、レバレッジは2.5倍を下回り、昨年11月の水準に近づきつつあります。
つまり、コロナ・ショック前の水準に戻りつつあるということです。
投資効率を示す毎月のリターン率(年利換算)は以下のとおり:
目標としている8%を上回って9%。
毎月コンスタントにこのレベルなら安心ですが、為替はそんなに都合の良い動きはしてくれません。

ここまでの結果

トラリピ開始以降の毎月の利益をグラフにしてみました。

夏の間レンジアウトしていたEUR/JPYですが、先月よりレンジ内に一時的に戻ってきており、僅かながら利益を出しています。

ロングとショートの両方から利益を得る擬似両建てで利益を得る方針ですので、これは少し明るい傾向です。

累計利益と含み損の推移を重ねてみます。

さて、累計利益は50万円を超えていますので、年末に予定している証拠金の積み増しにこの50万円を再投入することを考えています。

予定では100万円を投入するのですが、この50万円を差し引けば、実際に必要な金額は残り50万円。
これこそ複利効果の偉大さです。

複利の利点と注意点に関する記事:
「複利は万能」の嘘に気をつけたい

含み損は先月から若干減少して32万円。
ロスカット的には安心できる数字ですが、含み損があった方が将来の利益につながるので、なんとも複雑な心境です。

各通貨ペアのチャート

各通貨ペアの直近1年間のチャートを振り返ってみます。
水色でオーバーレイしている部分が2020年11月を示します。

AUD/JPY(ロング)

利益幅:400円(決済トレールあり)
期間中の決済回数:9回
確定利益:7410円

今月は約4円の幅で値動き。
値動きの幅は大きめなものの、月の前半で値動きはほぼ終了のため、決済回数は少なめでした。

CAD/JPY(ロング)

利益幅:400円(決済トレールあり)
期間中の決済回数:4回
確定利益:2850円

こちらは3円の値動き。
まだレンジアウトしている期間が多いため、利益には繋がりにくいですね。

レンジ幅を広げることを検討していますが、同時に今のレンジに決済トレールなしのトラリピを仕掛けることも検討しているため、11月は放置していました。

NZD/JPY(ロング)

利益幅:400円(決済トレールあり/なし)
期間中の決済回数:20回
確定利益:11136円

こちらは約3.5円の幅での値動き。
月を通じて大きく右肩上がりだったため、AUD/JPYに比べて効率よくを出すことができました。

なお、このペアのみ決済トレールはあり/なしの両方を設定しており、どちらが優れているのか検証を行っています。

EUR/JPY(ショート)

利益幅:400円(決済トレールあり)
期間中の決済回数:3回
確定利益:1182円

値動きの幅は約3円程度。
少しの間だけレンジ内に戻ってきたので、申し訳程度の決済がなされました。

現在のポジションとトラリピ設定

2020年11月末現在、4通貨(AUD/JPY、CAD/JPY、NZD/JPYのロング、EUR/JPYのショート)を運用しています:

合計77000通貨を保有。
16000通貨の減少と、かなりポジションは減少しました。

有効証拠金(時価額)は投入額300万円を上回り320万円。
含み益の状態になっています(つまり、今決済すると黒字)。

設定状況は以下のとおり:

レンジアウトして含み損が解消した設定を2つ解消して、必要証拠金を減らしました。

証拠金の状況は以下のとおり:

必要証拠金(ロングまたはショートの多い方):438万円
預託証拠金(実際にトラリピに預けている額):352万円
差し引き:-86万円

つまりあと86万円証拠金を追加入金すれば、設定した全ポジションを持ったとしてもシミュレーション上は安全です。

なお、ポジションはクロス円のみのため、必要証拠金は「買い」あるいは「売り」の合計のうち、いずれか高額なほうだけを採用するのが実質に即していると判断しています。
(先進国通貨と日本円のペアの場合、どの通貨でも長期的に似たような値動きをすると想定する場合)

ただ、例外も起こると考えて、ロング・ショート合計の証拠金を預けることができるよう、キャッシュは準備しています。
(EUR/JPYのみ円高となり、そのほかのクロス円ペアが円安になるという現象もありえなくはない)

今後の予想と行うこと

EUR/JPYがレンジ内に復活。代わってCAD/JPYがレンジ外へ転落。
今のところ、年末〜年始の証拠金追加投入を予定しているので、それまでとくに対策はせずに放置するつもり。

ロングの2通貨ペア(AUD/JPY、NZD/JPY)はレンジ内で安定しているため、こちらも現状維持。
CAD/JPYはレンジがアウトが続くようなら、1CAD=77.5を下回った際に追加トラリピの予定。
あるいは75~90の範囲で「決済トレールなし」のポジションを保有予定。

いずれにせよ、年末〜年始の証拠金追加投入で、ポジションを増やすことは決定済みです。