2020年6月:トラリピからの不労所得

2020年6月のトラリピ結果

保有ポジションはAUD/JPYとCAD/JPYとNZD/JPYのロング、EUR/JPYのショートです。
リターンは75604円でした。
詳細は以下の通り:

過去データが増えてきたため、過去1年分のデータに絞っています。

3月並みの大量決済となり、累計利益も40万円を突破しました。
また、大量決済のおかげで含み損もかなり解消し、時価残高が投入額を上回る含み益の状態に変わりました。

トラリピを開始して以来の実質レバレッジの推移をグラフにしました:
円安にともなってロングポジションが決裁されたものの、ショートポジションが増えたため、実質レバレッジは高止まりです。
つまり、今後決済される予定のポジションを高い水準で保有しているということなので、来月以降も利益が見込めそうです。
投資効率を示す毎月のリターン率(年利換算)は以下のとおり:

今月は2月以来、年利30%を達成しました。
2019年までの平穏な期間と比べると、コロナ・ショックが与えた影響の大きさが見てとれます。

トラリピにとってはかつてない良い状況ですが、これがいつまで続くのか?
予想は難しいですが、ウイルスの収束が見えない限り継続しそうですね。

ここまでの結果

トラリピ開始以降の毎月の利益をグラフにしてみました。

全ての通貨ペアが設定レンジ内に戻ってきたため、満遍なく利益が出ています。
これがほぼショートだけで利益を稼いだ3月との違いですね。

ただ、レンジ内に戻って来たとはいえ、相場が不安定な動きであるため、ロング・ショート双方のポジションを持っておくことは賢明です。

累計利益と含み損の推移を重ねてみます。

累計利益は44万円をあっさり超えました。
先月の記事で、「今年中に50万円は到達するのでは?」と言いましたが、これは確実でしょう。

含み損は先月からさらに13万円減り約30万円に。
トラリピの特性である、含み損をバネにして利益を増やす特徴が上のグラフではよく分かります。

各通貨ペアのチャート

各通貨ペアの直近1年間のチャートを振り返ってみます。
水色でオーバーレイしている部分が2020年6月を示します。

AUD/JPY(ロング)

利益幅:400円(決済トレールあり)
期間中の決済回数:41回
確定利益:31422円

今月は約5円の幅で値動き。
上旬の急激な値上がりのおかげで決済トレールが効果的に発動して、決済回数に比べて、決済額が多くなっています。

また、月末のレートが75JPYというレンジアウトしにくい安定地に落ち着いているので一安心です。

CAD/JPY(ロング)

利益幅:400円(決済トレールあり)
期間中の決済回数:14回
確定利益:11265円

こちらは4円の値動き。
ただ、急激な上下だったため、やはり決済トレールの威力が発揮されました。

ただ、元々の設定レンジ下限である80JPY以上を安定してキープすることはできず、コロナ・ショック前のレートへの復帰はまだ先になりそうです。(その分、復帰する際の決済に期待ですが)

NZD/JPY(ロング)

利益幅:400円(決済トレールあり/なし)
期間中の決済回数:38回
確定利益:17437円

こちらは約5円の幅での値動き。
中旬以降は70JPYあたりに落ち着いており、レンジアウトの恐れは小さくなり、安定した位置にいます。

なお、このペアのみ決済トレールはあり/なしの両方を設定しており、どちらが優れているのか検証を行っています。

EUR/JPY(ショート)

利益幅:400円(決済トレールあり)
期間中の決済回数:28回
確定利益:15480円

値動きの幅は約5円程度。
一時期は上抜けしてレンジアウトしましたが、その後120JPY前後に落ち着いています。

今月は基本的に円安傾向だったためロングポジションが決済の主役でしたが、それでも円高に触れた時はしっかり決済を重ねてくれました。

現在のポジションとトラリピ設定

2020年6月末現在、4通貨(AUD/JPY、CAD/JPY、NZD/JPYのロング、EUR/JPYのショート)を運用しています:

合計101000通貨を保有。
先月末が110000通貨でしたので、9000通貨の減少です。

有効証拠金(時価額)は投入額300万円を上回り、含み益の状態になっています。
(つまり、今決済すると黒字)

設定状況は以下のとおり:

 

証拠金の状況は以下のとおり:

必要証拠金(ロングまたはショートの多い方):483万円
預託証拠金(実際にトラリピに預けている額):344万円
差し引き:-139万円

つまりあと139万円証拠金を追加入金すれば、設定した全ポジションを持ったとしてもシミュレーション上は安全です。

なお、ポジションはクロス円のみのため、必要証拠金は「買い」あるいは「売り」の合計のうち、いずれか高額なほうだけを採用するのが実質に即していると判断しています。
(先進国通貨と日本円のペアの場合、どの通貨でも長期的に似たような値動きをすると想定する場合)

ただ、例外も起こると考えて、ロング・ショート合計の証拠金を預けることができるよう、キャッシュは準備しています。
(EUR/JPYのみ円高となり、そのほかのクロス円ペアが円安になるという現象もありえなくはない)

今後の予想と行うこと

さて、CAD/JPYを除いて、コロナ・ショック前のレートに戻ってきました。
CAD/JPYも元々のレンジより下に追加レンジを設定し、利益を逃さないように対策済みです。

一応円安・円高いずれに動いても利益が出る状況なので、このまま利益が積み重なるのを眺めているだけになりそうです。
まあトラリピとはそういうものなのですが。

唯一懸念しているのが、EUR/JPYがレンジアウトすること。
こちらは証拠金が大きいため、直ちに追加ポジションを取るか、秋冬まで様子を見るか悩みどころです。

いずれにせよ、秋冬には証拠金を追加投入の予定なので、その時レンジアウトしていれば追加ポジションを持つことになるでしょう。