2020年3月:トラリピからの不労所得

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2020年3月のトラリピ結果

保有ポジションはAUD/JPYとCAD/JPYとNZD/JPYのロング、EUR/JPYのショートです。
リターンは80723円でした。
詳細は以下の通り:

過去データが増えてきたため、過去1年分のデータに絞っています。

先月に過去最高の利益額となったのですが、またしても記録更新でした。
コロナ・ショックが爆発し、トラリピも(良い意味で)大爆発です。

リーマンショックなみの円高にも耐えうる低リスク設定なのですが、それにもかかわらずリターン率30%を超える異常ぶりです。
やはり相場変動時のトラリピの破壊力はすごい。

トラリピを開始して以来の実質レバレッジの推移をグラフにしました:
ロング/ショートポジションともに増えたため、めいいっぱいの3倍程度に上昇しました。
これ以上ポジジョンが増える余地は限られているので、今後は横ばいになる可能性が高いです。
投資効率を示す毎月のリターン率(年利換算)は以下のとおり:

3月だけ異様な伸びで気持ち悪いくらいです。
これがイベント発生時におけるトラリピの大量決済なのですね。
初めての経験ですが茫然自失です。
コロナ・ショックはトラリピとの相性はかなり良かったようです。

ここまでの結果

トラリピ開始以降の毎月の利益をグラフにしてみました。

今月は株価は世界的に暴落したのですが、為替はまちまちな動きを見せました。

日本円に対して:

米ドル→上昇
カナダドル→下落
豪ドル・NZドル→下落
ユーロ→乱高下

という値動きを見せました。

その結果、EUR/JPYのペアでポジション取得と決済が頻繁に繰り返されました。
そのためEUR/JPYの利益が多くを占めています。

ちなみにEUR/JPYは現在稼働しているロング3ペア(AUD/JPY, CAD/JPY, NZD/JPY)のリスクヘッジとしてショートで仕掛けています。
そのおかげで円高基調の相場においても利益を出せたわけです。

累計利益と含み損の推移を重ねてみます。

累計利益は32万円を超えました。
これは複利効果による証拠金積み立てには効果的ですね。

含み損は急激に増えて約72万円に。
現金残高に占める割合が20%を超え、未知の領域に入りました。

さすがに今回の円高にはダメージを受けました。
今回はフラッシュ・クラッシュのような一時的な円高ではなさそうですので、この含み損を解消するには時間がかかりそうですね。

各通貨ペアのチャート

各通貨ペアの直近1年間のチャートを振り返ってみます。
オーバーレイして明るい部分が2020年3月に取引した範囲を示します。

AUD/JPY(ロング)

利益幅:400円(決済トレールあり)
期間中の決済回数:4回
確定利益:1743円

今月は約11円の幅で値動き。
2月も大きな値動きだったと思いましたが、あれは前兆に過ぎなかったのですね。

レンジ加減の70円を抜けたため、月のほとんどで利益は出ない状態になっています。

CAD/JPY(ロング)

利益幅:400円(決済トレールあり)
期間中の決済回数:4回
確定利益:1977円

こちらは8円の幅での値動き。
窓空けで暴落した後は低迷が続いています。

レンジ加減の80円を抜けたため、月のほとんどで利益は出ない状態になっています。

NZD/JPY(ロング)

利益幅:400円(決済トレールあり/なし)
期間中の決済回数:35回
確定利益:18436円

こちらはAUDよりましで約8円の幅での値動き。
レンジ下限は65円なので、なんとか利益はでましたが、今後は持ち堪えられるか微妙な感じです。

なお、このペアのみ決済トレールはあり/なしの両方を設定しており、どちらが優れているのか検証を行っています。

EUR/JPY(ショート)

利益幅:400円(決済トレールあり)
期間中の決済回数:109回
確定利益:58567円

こちらは他通貨ペアと異なり、乱高下しています。
値動きの幅は約5円と他の通貨ペアに比べて狭いのですが、大量決済につながりました。

トラリピが成功するためにお手本のようなチャートです。

現在のポジションとトラリピ設定

2020年3月末現在、4通貨(AUD/JPY、CAD/JPY、NZD/JPYのロング、EUR/JPYのショート)を運用しています:

合計107000通貨を保有。
1月末が93000通貨でしたので、+14000通貨の増加です。

設定状況は以下のとおり:

証拠金の状況は以下のとおり:

シミュレーションに基づく必要証拠金:763万円
預託証拠金(実際にトラリピに預けている額):332万円
差し引き:-431万円

つまりあと431万円証拠金を追加入金すれば、設定した全ポジションを持ったとしてもシミュレーション上は安全です。

ただ、必要証拠金は「買い」あるいは「売り」の合計のうち、いずれか高額なほうだけを採用するのが実質に即しているでしょう。
(先進国通貨と日本円のペアの場合、どの通貨でも長期的に似たような値動きをすると想定する場合)

ということで、実質的な証拠金の状況は以下のとおりでしょう:

シミュレーションに基づく必要証拠金:413万円(買いポジションの合計)
預託証拠金(実際にトラリピに預けている額):332万円
差し引き:-81万円

ということであと81万円証拠金を積み増しすれば万全ということです。

ただ、例外も起こると考えて買いと売りの合計で算出しています。
(EUR/JPYのみ円高となり、そのほかのクロス円ペアが円安になるという現象もありえなくはない)

今後の予想と行うこと

さて、現在AUD/JPYとCAD/JPYの2ペアはレンジ下限から4〜5円外れています。
また、NZD/JPYもレンジ加減の65円前後を行ったり来たりしています。

ということでロング3通貨ペアは決済されない(利益が見込めない)可能性が高いです。

ただ、このレートで止まるのか、さらに円高になるのか予想できないため、とりあえず静観することにします。
円高になればなるほど必要証拠金は減りますので。

静観している間は、EUR/JPYショートでコツコツ決済を重ねて、お小遣い稼ぎができればいいっかぐらいに考えています。
欲張ってリスクをとりにいくにはまだ時期尚早な気がするんですよねぃ。

今回のリセッションは長引きそうなので、判断にも時間をかける方針です。

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