トラリピメモ機能でリスクマネジメント

2019年5月に刷新されたトラリピのトレード画面。
その中で地味だけどお役立ちなトラリピメモの活用法を記事にしてみました。

トラリピメモとは

トラリピの管理画面は以下のように、各トラリピ設定ごとの設定・取引状況が表示されています:

その各トラリピ設定ごとにメモを自由に入力できる部分があります(以下の緑枠):

トラリピを設定するとデフォルトで自動入力されるのですが、これは後から自由に編集することができます。
△はこのメモ機能を利用して、リスクマネジメントに活用しています。

リスクマネジメントで重要なこと2点

これまで何度か記事にしたのですが、トラリピのリスクマネジメントで重要なことは2つあります。

ロスカットレート

トラリピを設定する前に、トラリピ運用試算表を用いて、シミュレーションをすると思います。
その際、ロスカットレートも算出されます。

このロスカットレートは、そのトラリピ設定ですべてのポジションを保持した場合の数値になるため、最悪のケースを想定した値になります。
ですので、ロスカットレートを(買いポジションの場合)下回る、あるいは(売りポジションの場合)上回ることは避けなければなりません。

必要証拠金

上記のロスカットレートは、シミュレーション時に設定した必要証拠金に基づいています。

トラリピを複数設定していると、各設定の必要証拠金の額を把握していなければ、全体の必要証拠金の額がわからなくなってしまいます。

その結果、必要証拠金の額が図らずも不足して、ロスカットレートが想定より近くなる事態もありえます。
そのため、ロスカットレートに紐付けされた必要証拠金は必ず把握する必要があります。

トラリピメモで、ロスカットレート/必要証拠金を管理

これら重要なロスカットレートと必要証拠金のマネジメントは、トラリピメモを使えばお手軽にできます。

シミュレーション時の数値をメモする

これは基本中の基本です。
ちょっとひと手間ですが、これで各トラリピの設定が一目瞭然です。

下の緑枠のように、面倒にならない程度にメモするだけです:

証拠金の状況も追記する

△の予算はかなり余裕がある設定で、これまで1年の経験上、効率的な運用のために証拠金を減額しても、リスクが急激に高まることがないことが判明しています。

そのため、必要証拠金は算出しつつ、実際に入金するかについては状況次第、という運用をしています。
ただし入金の有無について忘れないように、証拠金未入金の場合は追記しています(下の赤丸):

こうしておけば、相場急変時には速やかに入金することが可能です。
上の例だと、最悪のケースで150万+30万+30万=210万円を入金すれば良いのです。

*実際は入金時までに蓄積した含み益を充当できるので、210万円よりは少なくなると思います。
*また、最悪のケースはAUD/JPYとCAD/JPYの円高EUR/JPYの円安が同時に起こるケースですので、極めて稀なケースです。

いざという時の追証を落ち着いてできるか自信のない人は、あらかじめ準備しておくことは重要ですね。
メモをちょっと加えるだけですので。

その他自由にメモする

その他にも、各トラリピ設定に関する方針をメモすることも有用です。
たとえば「○○まで運用する」とか「○○になったら手動決済する」とか。

以下の例は設定を削除したいトラリピに関するメモで、含み損が解消したら削除したいという意思表示です:

相場というものは常に変動しているので、大事なことはこまめにメモしておくのは大事。
タイミングを逃して後悔するのだけは避けたいです。

トラリピメモの編集方法

トラリピメモはトラリピを設定する際に編集できますが、後からいつでも再編集できます。

方法は、トラリピ管理表からメモを編集したいトラリピを選択。
そして、トラリピ詳細の「トラリピメモ」横の鉛筆マークをタップ(またはクリック)するだけ。

なお、メモの上限は50文字までなので、短く簡潔に書く必要があります。

ということで、アナログだけど使い勝手の良いトラリピメモの紹介でした。
トラリピは自動売買とはいえ、AIが操作しているわけではないですので、しっかり利益を出すためには、また損失を回避するためには、定期的に状況を確認することが望ましいです。

とはいえ日々忙しくしているとそんなリスクマネジメントも忘れがち。
お手軽なので、ぜひトラリピメモを活用してほしいです。

トラリピが気になるな〜というかたはこちら:
マネースクエア