貯金はすべてのスタートライン
投資をするにはまとまった種銭が必要。
そこでまず最初にするのが貯金ということになると思います。
また、投資をしない場合でも、貯金自体は将来のリスクを減らすという意味で、理にかなった行動です。
最近記憶に新しい老後2000万円問題も貯金の重要性に気づくきっかけになったかもしれません。
そこで、今回は貯金の効能について整理してみようと思います。
効能その1:セルフセーフティーネット
いうまでもありませんが、貯金をすればお金が貯まります。
「頭痛が痛い」みたいな表現ですが、このことにより、セルフセーフティーネットを張ることができます。
貯金があれば万が一病気や怪我・失業で収入が途絶えても金銭面で困ることはありません。
もちろん公的なセーフティーネットを利用することも可能ですが、申請に時間がかかったり、調べている余裕がない場合もあります。
いつでもすぐに切り崩せる貯金の存在は絶大です。
また、貯金があるという安心感は、あらゆる行動に余裕と判断力を与えてくれます。
困難な状況に陥っている時でも、心に安定をもたらしてくれるわけです。
世の中おおよそのことはお金で解決できますから。
効能その2:生活レベルが強制的に低いまま
貯金というのは一般的に自然にできるものではありません。
△の場合、多忙でお金を使っている暇がなかったから勝手に貯金ができていたのですが、それでもきちんと意識していれば貯金額はもっと多かったはずです。
今は投資を始めたということもあり、貯金についても考えるようになりました。
なんとなくの買い物を減らし、どうしても買いたいものがある場合は、金額に応じて考える期間を設けるようにしました(価格÷1000の日数)。
そんなことをしていると元々乏しかった物欲がさらになくなり、生活がより質素になってきました。
じつは貯金と支出を減らすことはセット実施すると効果的で、質素な生活は不可欠な要素です。
したがって生活レベルを上げて支出を増やすことは禁忌事項です。
なぜなら、多くの人は生活レベルを上げるとなかなかそれを下げることができず、支出も高止まりしがちだからです。
△は意識して貯金をするようになってから、生活レベルが強制的に低くなり、支出も少なくなりました。
その結果、「収入増&支出減」の好サイクルが産み出され、自然と貯金のペースも上がっています。
たぶん月5万円程度増えていると思います。
効能その3:マネー・リテラシーが高まる
貯金をしていると、お金について否が応でも考えるようになります。
▶︎インフレで貯金額は実質目減りしないか?
▶︎節約もいいけれど、節税の手段はないか?
などなど。。。
貯金額が大きくなるにつれ、今度はそれを守る/増やすことに関心がシフトするのです。
そして、否が応でもお金のことについて勉強することになり、自分なりの考え方が確立するようになります。
効能その4:次のステップへ進める
貯金が一定の額になれば、次のステップに進むことができます。
たとえば冒頭で触れた、投資は1000万円貯めてからという記事に書かれているように、ある程度の種銭ができれば投資をしても良いでしょう。
マネー・リテラシーが高くなっている人だと、この選択をする人が多いと思います。
また、貯金を元手に新たなことにチャレンジすることも可能です。
投資はお金に対してだけするものではありません。
自分自身に投資して、人生の新局面を拓くことも素晴らしい投資です。
もちろん、引き続き貯金に勤しむという人もいるでしょう。
人それぞれ選択肢はあれど、ここで述べたいことは、貯金があれば人生の可能性が広がる、ということです。
反対の表現だと:貧すれば鈍する
人生はお金の有無だけで決まるものではありません。
ただ、お金の有無が人生を左右することは真実。
子供の頃から「貯金は大事」と当たり前のように言われてきて、△は「まあそうだよなあ」ぐらいに軽く考えてました。
でも、お金のことをいろいろ勉強するうちにその考えが軽いことに気づくようになりました。
今は、貯金は自分の人生に大きく影響与えかねないということを肝に銘じています。
注意!:のめり込みには気をつけて
という感じで貯金は素晴らしい!貯金は大事!という話でした。
ただし、なにごとも人それぞれで限度は違います。
貯金に全てを全振りしないと気が済まない人、貯金以外とのバランスを重視したい人、などなど様々です。
どのような貯金スタイルを選ぶかは個人の自由として、のめり込みすぎると失うものもあることを記しておこうと思います。
これは自戒も込めて、ですが:
友人など人間関係
ケチケチしすぎて疎遠になるかもしれません。
△はプライべートの友人はこれまで通り、勤務先関係は10回中8回断るようにしています(もともと他人に干渉する職場ではないのでやりやすいですが)。
身だしなみ
室内着だからといって穴の空いた破れた服を着たり。
肌触りが馴染んでいるからという理由もあるのですが。
人目につくところで外見を気にしないようになると要注意です。
趣味
旅行とかお金のかかる趣味の頻度が低くなりました。
他にも趣味があるので、お金のかかる活動の優先順位が低くなっただけということもありますが。
好奇心
お金のことを勉強するあまり、新たなことへの好奇心が抑えられているかも。
新しいことを始めるにはお金がかかるというのも抑制の理由です。
こんなところでしょうか。
とくに貯金に加えて投資を開始すると「損切り」という考え方を自然とするようになり、人間関係や日常生活にも適用しがちです。
人間関係含めて、生活のすべてを損得だけで判断しないように注意しようと思います。
お金は大事、でも唯一の存在ではないので。