荒れ相場ではサテライト投資の出番です

相場が荒れています

リーマンショック以降2017年まで値上がりし続けてきた株式市場。
2018年以降はその勢いが明らかに削がれているように感じます。

以下は2018年以降現在までのS$P500(SPX)の週足チャートです:

長い目で見れば若干足踏み状態ながら値上がりしているようにも見えます。
同じような値動きは小幅とはいえ2011年、2015年にもありましたし。
ただ、乱高下の頻度がかなり上がって、反発力も小さくなっているのが気になります。

上のチャートに、イベント(①〜⑦)を重ねてみます:

①VIXショック
⑤クリスマスショック

個人的には①のVIXショックの頃から、今後の相場は難しくなりそうだなあと感じていました。
実際に当時からそのように評する方もいましたし。

明確なブレーキは⑤のクリスマスショックですね。
このときはプチ恐慌みたいな感じで市場はお通夜状態でしたし。
みんなリーマンショックの再来を恐れているのです。

ところで、残りの②③④⑥⑦には何が起きたのでしょうか?
ヒントはどれも同じ種類の出来事です。

回答は次の投稿記事で発表します。

さて、このような乱高下する相場の時にはどのような投資をするのか?
今回はそのことについて考えてみます。

守りを固めるコア投資

積み立て投資やトラリピなど、長期的な観点での投資(コア投資)に関しては、基本的に焦らず動じず淡々とこれまでに決めたルーティンをこなせば良いと思います。

△の場合、WealthNavi、つみたてNISA、iDeCoはこれまで通りの積立額を守り、慌てて解約などしないことです。
株価が下がったら買い戻すなんて欲を出しても、相場は希望どうり動いてくれるとは限りませんし。

トラリピや株価指数CFD(FTSE100)など、レバレッジを効かせている投資については、レバレッジの見直しを含め、証拠金の増額を検討すればいいかもしれません。
また、あらかじめポジションを減らしておくのも有効です。

△の場合、トラリピは試算上全く問題がないため放置、FTSE100は念のため1枚当たりの証拠金を25万円から35万円に増やしました。
最悪のケースに備え、レバレッジ1倍にできる予備のキャッシュも既に準備済みです。

このように、足元を固めた上で、攻めの投資に打って出るのです。

攻めの投資はサテライト投資

△にとっての攻めの投資の基本は:

▶︎全投資額の10%以下
▶︎スイングトレード(逆張り)
▶︎欲張らず短期(数日〜1年)で終了

と考えています。

コア投資と違って自由に・リスクをとって大胆に、しかし準備は十分に行い、結果の検証も行います。
それでも失敗することはありますので、投資額には制限を設けて10%以下としています。

たとえば1000万円投資しているなら、コア投資に900万円、サテライト投資に100万円を振り分けるということです。

そして、大きな利益を見込めるスイングトレードが基本になります。
これは当たればほんとうに気持ちいいですしね。

どちらかというと投資というよりトレードの性格が強いですので、長居は禁物。
目標とした利益を得られたらさっさと退場するのも重要です。

おすすめはCFD

このサテライト投資向きなのはCFDだと考えています。
いわゆる「差金決済」と呼ばれる投資で、買値と売値の差額で稼ぐ方法です。
FXを想像してもらえればほぼ正しいです。

CFDの利点は「売り」からも入れること。
これだけで投資の選択肢は2倍に増えます。

また、商品のバラエティに富んでいることも特徴で、目標や興味に合わせて投資先を選ぶことができます。
△は「売り」のCFDとしてはVIX指数に連動した米国VIを取引しています。

VIX指数は恐怖指数と呼ばれるもので、景気悪化時に急上昇し、その後緩やかに下落します。
この一連の値動きのパターンが分かりやすく、比較的に難しい売りから入るCFDとしては入門編とも言えるでしょう。

詳細は過去記事がありますので、以下を御覧ください:

「買い」のCFDとしてはトライオートETFを利用しています。
こちらは底値を狙ってポジションを持ち、反転で利益を得る投資法です。
インヴァスト証券「トライオートETF」

「売り」「買い」いずれから入るにしても、基本はスイングトレード。
相場を読む訓練になりますし、当たれば大きな利益を得ることができます。

いっぽう、外して損失となることもありますので、投入資金には気を配りたいところです。
そういうこともあり、投資額の10%以下というマイルールを設けているのです。
投資に100%の勝率はありませんから。

サテライト投資で得たいこと

相場が不穏な時は「このまま今の投資を続けていいのか?」と不安になるものです。
ただ、よほど誤った方針で始めた投資でない限り、そのまま続けることが重要です。
時間を味方につけるということは、このような不安な時期も乗り越えることがセットになっているので。

ただ、このような時期だからこそできる投資もあります。
それが今回一例として挙げたCFDによるトレード。

せっかくのチャンスなのでこれを活かさない手はありません。
動かない相場ほど利益を生まないもので、みなブーブー言っています。
しかしいざ相場が動き出すと、その先行き不透明さに怯えて何も手が出せなくなる。。。
これは実にもったいない。

別に大金をつぎ込まなくても、少額から楽しめる商品がたくさんあります。
たとえばさきに挙げた米国VIは証拠金4000円ちょっとから始めることができます。
さすがにこれはギリギリの額ですが、何十万、何百万かかるわけではないので、ちょっと勉強がてらチャレンジしてみてはどうでしょう?