豪ドル安はいつまで続くのでしょう?

トラリピ:豪ドル(AUD)の含み損が減りません

管理人は現在以下の3通貨ペアでトラリピを実施しています

AUD/JPY(買い:70~85JPY、売り:85~100JPY)
CAD/JPY(買い:80~95JPY、売り:95~110JPY)
EUR/JPY(売り:117~127JPY)

含み損はおよそ10万円あるのですがその8割を豪ドル(AUD)が占めています(以下は2019年6月末のデータ)。

それぞれの通貨ペアでトラリピを開始した時期が異なり、AUDが高値の時に開始したこともありますが、それにしても圧倒的な割合です。

ただ、この1年間、とくに2019年12月以降はAUDの価格が右肩下がりで、含み損は増えるばかりで利益確定の回数も減少しています。
こんな状況はいつまで続くのか?
少し整理して、今後を考えてみます。

AUD/JPYのレート推移

TradingViewでAUD/JPYのレート推移(月足)を調べてみました。
範囲は2004年以降の15年間です:

2019年7月12日現在、1AUD=76JPY前後です。
リーマンショック時を除き、1AUD=75JPYが下支えとなる目安ですので、現在が底値であるという解析も多く見られます。

それはさておきリーマンショックの頃はすごいですね。
3か月程度でほぼ半分の価値になるとは。。。

ちなみに管理人はAUD/JPYのトラリピ(買い)を、ロスカットレートを1AUD=40JPYにしています。
ですのでリーマンショック時の下落が再来しても大丈夫。
詳しくは以下の過去記事をご参照:

AUD安の原因

AUD安の原因は比較的明確で、以下の四要素によるものとされています:

1. オーストラリアの景気は減速傾向にある
2. 国内消費者物価指数が低下
3. 中国景気の減速
4. 政策金利の引き下げ

1と2は既存の問題でした。
そこへ降って湧いたのが米中貿易戦争。
その影響で中国の景気は不透明感を増し、実質的には減速が始まっているとされています。
中国との結びつきが強いオーストラリアはその悪影響を受けているわけです。

経済戦争に勝者は存在しません。
ただ、傷つく度合いに違いはありますので、米国は自らの傷は浅く、中国はより深刻に傷つくと踏んでいる限り、攻撃の手をゆるめることはないでしょう。

そして、このような状況からの「4. 金利引き下げ」であります。
これはまさに追い打ちで、いよいよ悪循環のパターンにはまっている状態です。

ちなみに、「4. 金利引き下げ」は2019年6〜7月に連続して実施され、景気問題の深刻さを顕著に表しています(以下の表を参照)。

AUDといえばかつては高金利通貨の代名詞のようにいわれていましたが、じつはこの2年は1.5%固定で、現在は米国よりも低い金利になっています。
スワップポイントで旨味があったのもせいぜい5〜6年前まででしょうね。

AUDが上昇する条件

AUDが上昇するには以下の3ステップが必要でしょう。

1. 米中貿易戦争の沈静化
2. 上記の結果として中国の景気が安定/再加速
3. 景気回復/政策金利の上昇

オーストラリア自体の内需のみ、つまり自助努力で景気が上向く、そしてAUD高になる可能性は極めて低く、外部要因の変化に頼るしかないのが実情です。
結局中国次第といったところです。

AUDのレートが中国の影響を受けやすいということは、他国通貨と比較するとよく分かります。
以下にクロス円の3通貨ペアのレート推移(過去1年間)を示します。

USD(米ドル)の推移を基準にすると、CAD(加ドル)は比較的追従しています。
AUDも基本的にはUSD追従型なのですが、値下がりした後の反発が若干弱い。
とくに2019年5月以降(黄色枠)の停滞ぶりはUSD及びCADとは対照的です。

このような反発の弱さが継続してズルズルと値下がりが続き、結果的に含み損を慢性的に抱えている状態になっているのです。

いつまでAUD安は続くの?

残念ながら今年中に解消するめどはまずないでしょう。
まず政策金利に関してはさらなる低下が予想されています。

そしてオーストラリアにとっての最大の問題である中国景気の行方は米国の思惑抜きにして語れません。
次期大統領選も睨んで、トランプ大統領が安易な妥協を早期にすることは予想しにくいからです。

また、オーストラリアに直接関係はなくとも、世界経済の不安定要因は存在します。
ブレグジット、EUの影響力低下、イラン問題など。
これらも間接的にAUDの上値を押さえつけている原因になりえます。

現在の状況はリーマンショックのような急激な変化ではありません。
それだけに今が底なのか、さらに下落するのかも分からない状況です。
ということで、レートの回復を論じるタイミングにすらなっていないというのが正直なところでしょう。

ただ、それをいってはアナリストの仕事放棄なので、世のアナリストはある程度予想のつく期間での見通しは示してくれています。
短期(1年以内)に関してはそこから判断するしかないと思います。

これからAUDでトラリピを始める方へ

とはいえ、トラリピは証拠金をぶっこんだ後は後はほったらかし、長期サイクルで利益を得られればOKという投資なので、AUDの回復が3年後でも5年後でも10年後でもそれほど気にはなりません。
ですので、個人的には「いつか回復するだろう」ぐらいのスタンスで見守っています。

ただし、無策に含み損を増やすことは好ましくないので、現在のAUD/JPYのトラリピに関しては追加ポジションを持つことを控えています。
これがCAD/JPYのトラリピに対する戦略との違いです。
CAD/JPYは米国の好景気のおこぼれに与れていますからね、積極的にリスクを取りに行っています。

「レート下落時はポジションを少なめにする」というのが含み損を増やさないための鉄則です。

このことは今からAUD/JPYのトラリピを開始する方にも当てはまることです。
たしかに現在のAUDのレートはおそらく底になるだろうと解説しているアナリストもいます。

だからといって「これ以上下がることはないし、後は上昇するだけだ、ポジションをたくさん持とう」という行為は無防備すぎます。
基本的に試算ツールなどで算出した安全なポジション数に止め、様子を見ながら追加ポジションを検討するという方針が適切だと思います。

管理人のAUD/JPYの買いトラリピは1AUD=85~70JPY。
開始時に下落すると予想していたのでこの範囲にしたので、含み損も想定内といえばそれまでです。

ただ70JPYを下回った際はどのような行動に出るのか。
じつはそこまでは考えていませんでした。
ただ、そろそろそのケースについても考えておく必要がありそうですね。

まあたしかに今の豪ドルのレートは安いですけど:
マネースクエア