われら投資家の師匠、エミンさんがまた面白いツイートをしていました。
最近の相場の短期サイクルはこんなものかな。
①貿易交渉再開→ ②米国色々要求 → ③中国は合意せず時間稼ぎ→ ④米激怒して関税発動 → ⑤中国報復 → ⑥世界株が暴落 → ⑦トランプ政権から交渉進展と短期合意期待を示唆 → ⑧ポジティブニュースで株価反発 → ①に戻ってサイクルをもう一度やる— エミン ユルマズ (JACK) (@yurumazu) May 13, 2019
今は⑥と⑦の間ということで、しばらくはボックス相場が続きそうとのこと。
しばらくというのは年末ぐらいのようで、その後は暴落60%、上昇30%かなあとのこと。
トランプさんの手法っていかにも米国的で、米国企業と交渉したことがある人によると、そのタフな交渉はじつにエキサイティングらしい。
でもそれは責任持たなくて良いただの従業員の立場限定ってことで、国のトップとかは大変だろうねぃとお察しします。
それはそれとして、エミンさんの言ってる短期サイクルは米中関係だけじゃないですよね。
イラン、トルコ、北朝鮮etc…
一進一退が繰り返されて、ターニングポイントで相場が動きます。
このパターンを理解することが相場観を磨く第一歩かなとも思います。
だから管理人は毎月の相場に影響を与えた事件、与えそうと思いきや影響のなかった事件を記録しているのです。
ところで、関税に関しては「⑤中国報復」のカードを中国はもはや切れなくなってます。
なぜなら「米国→中国」の輸入額より、「中国→米国」の輸入額の方がはるかに多いので、中国はかけられる報復関税をすべてかけ切ったからですね。
その他に、保有している米国債券を売り払うという報復も理論的には可能ですが、基軸通貨のドル建て資産を売却するというのは愚策であることは明らかですね。
中国は苦しくなればなるほどドルが必要になるのですから。
もはや中国には打つ手なし。建前上強がってますけど。
いずれにせよ、米国は中国を太らせるだけ太らせて、突如梯子を外したって感じです。
なかなか狡猾というか、欧米ってこういうとこがえぐいんですよね。
管理人が運用しているトラリピは為替が対象ですから、米中関係の影響をしょっちゅう受けています。
もちろん良い影響を受けたいので、ポジション追加に関しては、米中交渉のフェーズが動く転換点には気を配っています。
どこでリスクオン/リスクオフになるのか。これが注目点。
基本的にリスクオンでロング、リスクオフでショートのポジション追加で、次のフェーズに移る前に手仕舞いするって感じですけどね。
中国関係以外では、トルコに関してはリラの動き、イランやベネズエラに関しては原油価格に影響が出るでしょう。
複合的な関係だとVIXに影響が出ること明らかです。
米国の、というかトランプのツイートから始まる、米国vs敵対国の争いはそれぞれストーリーを持っていますが、そのパターンを知ることは相場から利益をえるために必須なことですね。
できればトランプさんには次期も大統領として活躍してもらい、相場を適度に荒らしてほしいものです。