リピート系FXの元祖であるマネースクエア社がトラリピの手数料無料化を発表しました。
利用者の70%が勝っているという驚異的な結果を出しながら、手数料の高さだけがネックでした。
なぜこのタイミングで?と思いますが、利用者としてはグレートなニュースです。
実質的にすでに無料化されているが
マネースクエア社の発表によると、2018年9月29日 9:00AM以降の「トラリピ/らくとら」の注文について手数料無料になるとのこと。
ただし、今年の4月以来、キャンペーンとして手数料無料を行っており、その期限が2018年9月29日 。
つまり、キャンペーンの無料期間がそのまま本当の無料になるって感じです。
ですので、9月29日まで待つ必要もありません。
それでは、その無料の内容はどのようなものでしょうか?
公式発表によるの以下の通りです:
ちなみに、「せま割」は手数料が残っています。
*せま割:ざっくり説明すると、狙う利益が少額の注文(クロス円だと、1000通貨当り300円以下)
ちなみに、顧客向けの資料には新旧対比表が提供されていて、一部ですが以下の赤字の違いがあります:
コストが高いと言われ続け
トラリピはこれまで手数料の高さが唯一の欠点だと言われ続けていました。
しかもスプレッドは固定ではなく変動制、そして非公表です。
「手数料+スプレッド」が取引に係るコストですが、トラリピではどちらの要素も他社に比べて優れているわけではありません。
リピート系FXのライバルが少なかった時代だと顧客は不満を持ちつつもトラリピにとどまっていたでしょう。
あるいは、そもそも富裕層が顧客に多いので、相応のコストはサービスの対価として受け入れられていたのかもしれません。
ただ、最近では類似のサービスを提供する同業他社が増えてきました。
そしてその多くがコスト面でトラリピより優位に立っていたのです。
マネースクエア社としても静観していられるわけではなかったのかもしれません。
それでも絶大な信頼を寄せられていた
FXといえば裁量取引。
ハイリスク・ハイリターンな投資というのが世間一般のイメージでした。
その常識に反して、安全な取引方法を確立したのがこのトラリピです。
トラリピが信頼されている理由は以下の点にあるでしょう:
- 堅実な注文をすれば勝つ確率が高い
- 「らくトラ運用試算表」「シミュレーションツール」等、サポートツールが充実
- 注文設定のきめ細やかさと柔軟性
- 分かりやすく洗練されたUI
そして、マネースクエア社が目指すサービスが「低リスク」「持続可能な投資」重視であることも重要です。
従来のFX界とは異なる、「堅実な投資」という新たな方法を作り出したパイオニアとして、安定した支持を得ていたのは間違いありません。
つまりブランド化が確立していたのです。
リピート系FX界のApple、みたいな。
だからコストが高くても信者がいたと。。。
具体的にどれくらい安くなるのか?
米ドル/円、豪ドル/円、加ドル/円、トルコリラ/円を例に、1000通貨当りの手数料がどう変化するかを見てみると。。。
通貨ペア | 改訂前 | 改訂後 |
米ドル/円 (スプレッド変動) | 130円 | 30円 |
豪ドル/円 (スプレッド変動) | 140円 | 40円 |
加ドル/円 (スプレッド10円固定、キャンペーン期間限定) | 110円 | 10円 |
トルコリラ/円 (スプレッド変動) | 150円 | 50円 |
これは2018年9月21日現在の値です。
けっこうインパクトありますよね。
スプレッドは変動の余地を残してますが、それを持って余りある値下げ効果です。
他社との比較をざっと調べてみたところ、ローコストのトップには躍り出てはいないけれど、限りなくトップに近い2位って感じです。
さらに、各社間のコスト差が一気に縮まった気がします。
今年春からの手数料無料キャンペーンは、トラリピに興味があっても高い手数料に二の足を踏んでいた人たちを引きれる目的だったのかな。
で、ここにきて完全無料化でその人たちをそのままがっちり確保って感じですね。
これで気楽にトラリピを始められる
管理人の印象では、マネースクエア社は育ちがよさげというか、がつがつ宣伝しないんですよね。
今回の手数料無料化についてももっとバシバシ宣伝打てばいいのに、って思いますけど。
まあ、FXに限らず投資は自ら学習して、自らの意思で投資会社を選択するのが理想なので、がつがつ勧誘しないのは良心的ですけど。
ともあれ、リピート系FXの基本形にして完成系であるトラリピを、多くの同業他社より安く利用できるのだから、ぜひトライする価値があると思います。