2020年3月に起こったこと

この記事の目的

相場感のある人っていますよね。
ほんとうらやましい能力だけど、自分にはとても無理。
そういうわけで、管理人は相場感がなくてもできる投資(トラリピやwealthnavi)をしているわけです。

とはいえ何も努力しなければ能力はゼロのまま。
それに、個別株の購入やFXの裁量取引も、自分の性格的には積極的に行いたいので、やはり相場感は磨きたいです。

相場感がある人には様々なパターンがありますが、そのうちの一つが
「相場に影響したあらゆるイベントをすべて記憶してる」
というものです。

△は記憶力はマシなほうなので、このパターンならある程度見込みがあるかな。
ただイベントと相場の関連までは逐一記憶する自信は無いので、記録をここに残すことにしました。

そういうことで、2020年3月に何が起きたのか?そして株価や為替はどうなった?

何が起こった?

3/1
トルコとシリア開戦
→原油、為替、株式市場に顕著な反応なし

非公式に開戦状態だったから織り込み済み?

3/2
とくに何もないが
→ダウ平均1293ドル高

利下げへの期待感?

3/3
FRBが政策金利を0.5%の引き下げ発表
→円安効果は30分程度

この緊急利下げは「状況はすごく深刻だ!」というメッセージを投資家に与えてしまった模様で効果は限定的。次回FOMCまで待ってから利下げしても良かったのでは?

3/6
OPECプラスの閣僚会議でOPECによる追加減産と減産延長に関する提案をロシアが拒否。
サウジが4月に日量1000万バレル超に怒りの増産へ
→3/9に原油20%の暴落

これが4月の原油先物(5月限)マイナスに繋がるとは

3/7
レバノンがデフォルトに陥る
→影響なし

3/9
NYSEサーキットブレーカー発動。終値は2000ドル超の下げ
→翌3/10には1000ドル以上値上がり

ダンボール・ゴーン氏はどうしてるのだろう…

3/11
3/10に1000ドル以上値上がりしたニューヨークダウは1464ドルの値下げ
→USD/JPYレートはそれほど変わらず
→2008年以来のベアマーケット入り

NOTE:終値での直近高値から20%下落した場合にベア相場入りしたとされる。S&P500とナスダック総合は直近の最高値(2/19)を約19%下回る水準。

3/12
NYSEで2回目のサーキットブレーカー発動。終値 2352ドル安
→USD/JPYレートはなぜか円安ドル高に

3/12
カナダの首相夫人がCOVID-19に感染
→CAD/JPYに変化なし

3/13
ソウル株式市場のメーンボードおよびコスダック上場銘柄について、3/16から6カ月間、空売りを禁止すると発表

3/13
トランプ大統領は、新型コロナウイルスの流行を受け、国家非常事態を宣言し、感染拡大の防止に向けて500億ドルの連邦資金を投入すると表明
→ ダウ平均は前日比1985ドル高の23185ドルと急反発して終えた。上げ幅は過去最大。

3/15
FRBは1%の緊急利下げを決めたと発表した。主要政策金利を年0.0~0.25%とし、事実上のゼロ金利政策を採用
→3/16には一時2円超の円高

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3/16
欧州各国の株価暴落
→ニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は暴落し、前週末比2997ドル安の20188ドルで取引を終了。3度目のCB発動

3/17
フィリピン証券取引所は17日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、トレーダーや従業員の安全確保のため、取引を無期限で停止した。

3/18
オーストラリア政府は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて非常事態を宣言し、すべての国民の海外渡航を禁止すると発表しました。
→AUD、NZD下落
→ダウ平均大幅下落。4度目のサーキットブレーカー発動
→NY株式市場 終値で2万ドル割り込む ほぼ3年ぶり

3/26
米新規失業保険申請件数は前週比で300万1000人増の328万3000人となる。
→織り込み済みで影響無し むしろ上がる

ストリートでは500万人といわれていたため、むしろ安心感か?

3/27
ジョンソン首相が新型コロナに感染
→FTSE100は5%の下げだが多分無関係

その後回復しましたね。よかった。

以上のイベントが起こった2020年3月でした。

感想

2020年2月下旬に引き続き、コロナ・ショックの嵐が吹き荒れました。
メインプレイスは中国から欧州・米国に移り、米欧そして日本の相場にも大きな影響を与えました。

とはいえ、コロナ・ショックは始まったばかり。
株価は実体経済の先行指標といわれますので、我々の生活に影響が出てくるのはこれからですね。

別の観点からだと、荒れ相場で一儲けする絶好のチャンスは過ぎ去り、今後は長いリセッションにおける投資戦略をどうするかが求められるのでしょう。
もちろん、相場はもう一波乱も二波乱もあるでしょうが、過去の例に鑑みれば3月のような大波乱は起きにくいと考えるのが定石。

3月は目標の4倍儲けたという記事:
2020年3月の不労所得

ところで先月も触れましたが、株安とセットでやってくるはずの円高がまだやってきません。
正確には、米ドルに対して円高が進んでいないだけで、他の先進国に対して円高は進んでいます。

これが特異な現象なのか、あるいは定石どおり遅れて円高ドル安になるのか、個人的に1番の興味のある事象です。

いずれにせよ、長くなりそうなリセッションを念頭に、貴重なキャッシュを上手に分散して投資していきたいものです。