レバレッジとは?
トラリピ(FX)でのレバレッジは、証拠金のXX倍の運用ができることを指します。
このレバレッジは1~25倍までが選択できます。
つまり、100万円でレバレッジ1倍なら100万円運用でき、25倍なら2500万円運用できます。
もし400万円を25倍で運用すれば1億円を運用可能です。
400万円なら社会人なら数年貯金を頑張ればなんとかなる金額です。多分。。それで1億円を運用とは夢が広がります。
ただし、レバレッジを高くすればするほど、負債の増え方もハイスピードになり、あっという間にロスカットに至ります。
そこでレバレッジのコントロールがトラリピでは重要になります。
(トラリピは自動売買なので、レバレッジは固定できず日々変動します)
トラリピの管理画面では現時点でのレバレッジが実質レバレッジとして表示されます。
下のパネルは管理人の取引画面で、左列に1.46倍と表示されていますね。
実際の取引額を計算
レバレッジ1.46倍とは、まあ安全なんだろうなあと感じます。
トラリピでは初心者は2〜3倍に抑えなさいというアドバイスが多いですから。
ではこの1.46倍とはどういうことなのか、実際の取引額を計算して実感したいと思います。
右側の「通貨ペア集計取引状況」に表示されている数値をもとに計算できます。
黄色い枠内の合算が今現在取引している金額です。
上のパネルからだと、以下のような計算式になります:
AUD/JPY:16000通貨×81.02円=1296320円
CAD/JPY:14000通貨×83.74円=1172360円
合計:2908480円
管理人は今現在、3通貨で2908480円運用しているのです。
さて、普段見ている実質レバレッジは、この合計金額を時価残高で割って算出されます。
時価残高は約200万円なのに、約300万円分を運用している。
これがレバレッジをかけて取引をしているということです。
1.46倍というレバレッジはたしかに低く見えますが、金額に置き換えると100万円余分に運用していることになります。
自分の資金力が足りないばかりに、100万円分のリスクを背負っているという事実は忘れないようにしないとですね。
実際の取引額から分かること
さきほどの計算式を再掲します:
AUD/JPY:16000通貨×81.02円=1296320円
CAD/JPY:14000通貨×83.74円=1172360円
合計:2908480円
トラリピは売買の差益を狙う取引なので、基本的により多くの通貨数を持つほうが有利です。
しかし取引額をあまりに増やしすぎるとリスクが高まります。
取引額を抑えるためには:
1. 通貨数(青文字)を減らす
2. 安いレート(赤文字)でポジションを持つ
という選択肢があります。
ただ、通貨数を減らすことは「基本的により多くの通貨数を持つほうが有利」に反するので、安いレートでポジションを持つことが最適解になります。
つまり、クロス円の取引の場合、円高時はトラリピ発注の発動条件の一つになります。
この条件に加え、その後円安に転じるならば最高の発動条件なのですが、それが読めれば苦労しないんですけどね。
トラリピは適当にポジションを取れば誰でも儲かるみたいな風潮があるけれど、実際はそんなことないんですよね。
相場観はあったほうが良いですし、「円高」に遭遇する運の良さも必要です。
リスクを可視化することはとても大事
ということで、ベテラントラリパーにとっては当たり前すぎることを記事にしました。
投資は数字だけ見ているとマネーゲーム感覚になってしまい、実損のリスクに気付きにくくなりがちです。
管理人はトラリピをコアにしているので、リスクに関してはかなり敏感になっています。
一般的に、投資商品の難易度は「レバレッジ」と「インバース」にあるといわれています。
トラリピは低リスク運用を推奨していますが、「レバレッジ」をかけることのできる商品です。
投資家がちょっと設定をいじればハイリスク運用になってしまいます。
以前の記事で運用開始前のリスク管理が最重要と述べましたが、運用中も実際の取引額を随時確認して、リスクの可視化をすることが重要です。
二重・三重のリスク対策こそ長く運用を続けるコツですしね。
ちなみに、「インバース型」とは、ターゲットとなる指標に対して負の相関を示す商品のこと。
初心者手出し無用の難易度の高い投資になります。
管理人の運用している米国VIベアETF(SVXY)は「インバース型」+「レバレッジ型」のフルコンボなので、余裕資金の中の余裕資金でトライしています。