2020年10月:スワップからの不労所得

2018年以来、トリコリラへの積み立て投資を実施中。
いわゆる高金利通貨でのスワップポイント狙いの投資ですが、高金利通貨はリスクと隣り合わせのため、レバレッジ1倍でロスカットを避ける運用です。

2020年10月のスワップ結果

通貨はトルコリラ(TRY)のみで1395円でした(色付きの行)。
1ヶ月あたり1000通貨をレバレッジ1倍で買い増しています。

上の表は過去1年間の推移を示しています。

所持数は25000通貨。
年利換算のリターン率は、4.1%。
春先の壊滅的状況に比べるとましですが、かつての栄光を知るものとしては寂しいリターンです。

ちなみに、投入金41万円に対して、現在の時価は約32万円。
高金利通貨は通貨の価値そのものの下落とセットなので、厳しいです。

といいつつ、お小遣いを投入する感覚の趣味的な投資でもありますので、それなりに楽しめていますが。

2018年10月以降に発生したスワップポイントを月ごとのグラフにまとめました:

ようやく下げ止まってほっと一息です。
ただ、7月以降、じりじりと利益は減少しています。

同期間の累計スワップの推移のグラフを重ねてみましょう:

今年中に5万円を突破できれば上出来かなと見込んでいます。
7月以降、スワップの水準も低いながら安定しており、それが継続できれば達成可能でしょう。

スワップカレンダー

△はマネックス証券で取引しているので、以下はマネックス社のレートです(1000通貨あたりのスワップポイント):

今月は1〜2円での推移で、月末にかけて改善の兆しが見えてきました。

TRY/JPYのチャート(過去1年)

過去1年間のチャートを示します。
オーバーレイしている部分が今月の範囲です。

見事な右肩下がり。
この1年どころか10年レベルで下がり続けていますので、ダメダメなのは明らかですね。
毎月1000通貨だけの積み立てなので、まだ傷は浅いですが、資産を全ツッコミした人の阿鼻叫喚が聞こえてきそうです。
さすがに、いまだにそんな人はいないと思いますが。

今後の予想

さて、リラの下落が継続中です。
トルコの政策金利は以下の通り一貫して下がり続けていましたが、リラ防衛のためには利上げの選択肢しか残っていないでしょう。

トルコの政策金利の推移
それ以前:24%
2019/7/25:19.75%
2019/9/12:16.5%
2019/10/24:14%
2019/12/12:12%
2020/1/16:11.25%
2020/2/19:10.75%
2020/3/17:9.75%
2020/4/22:8.75%
2020/5/21:8.25%
2020/9/24:10.25%
そんな世界の声が届いたのか、9月に2年ぶりの利上げとなりました。
実質的な利上げは実施されていたはずですので、今更かもしれませんが、公式にというかエルドアン大統領も、利上げの必要性を認めたということでしょうか。
とはいえ、以下の諸問題が解決できない限り、リラが値上がりすることはなさそう:
  • 脆弱な経済基盤
  • 高いインフレ率
  • 地政学的リスク
  • 莫大な対外債務
  • 不安定な内政
  • 流動的な外交関係
  • コロナ問題

トルコ単体で解決できない問題もあるので、トルコリラの浮上は相当厳しそうです。

また、通貨自体の不安定性から、スワップポイントも不安定な状況が続きそうですね。

今後行うこと

利上げが実施されたものの、スワップポイントの上昇につながるかは懐疑的。
期待しすぎず、淡々と月1000通貨の積立をレバレッジ1倍で継続しています。

今のレートなら、レバレッジ1倍でトータル5年継続したとしても120万円程度の投資なので、失敗したとしても痛くも痒くもありません。

今の状況でトルコリラに投資する人は余程の変わり者なので、逆張り気質の自分としては続けたくなるのですよね。
まあ宝くじ感覚で楽しんでやってます。

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