2018年以来、トリコリラへの積み立て投資を実施中。
いわゆる高金利通貨でのスワップポイント狙いの投資ですが、高金利通貨はリスクと隣り合わせのため、レバレッジ1倍でロスカットを避ける運用です。
2020年6月のスワップ結果
通貨はトルコリラ(TRY)のみで837円でした(色付きの行)。
1ヶ月あたり1000通貨をレバレッジ1倍で買い増しています。
上の表は過去1年間の推移を示しています。
所持数は21000通貨。
スワップポイントは5月には1%台に落ち込んだものの、少しだけ復活しています。
累計スワップがまた積立分溜まったので、そこから1000通貨購入しました。
ということで、キャッシュの投入はなく、累計投入額は35万円のままです。
ちなみに、投入金35万円に対して、現在の時価は約33万円。
リラの価値は相変わらず下がり続けているものの、スワップと相殺されて赤字幅が抑制されています。
2018年10月以降に発生したスワップポイントを月ごとのグラフにまとめました:
今が底で、今後上向いていくといいのですが、どうかなあ。。。
といった感じ。コロナ・ショック関係なく、トルコ経済は低迷中なので期待することは難しそうです。
40000円目前ですが増加ペースは緩やかでなかなか到達しません。
とはいえ時間の問題でしょうが。
スワップカレンダー
△はマネックス証券で取引しているので、以下はマネックス社のレートです(1000通貨あたりのスワップポイント):
今月前半は一円にも満たない悲惨な状況でしたが、中旬以降は二円前後になり、最悪気を脱したようです。
引き下げられ続けているとはいえ、あまりに低いスワップレートの低さだったため、正常化に向けて変化しだしているのでしょう。
ただ、トルコ経済の不安定さから、いつレートの低下が起きてもおかしくはありません。
TRY/JPYのチャート(過去1年)
過去1年間のチャートを示します。
オーバーレイしている部分が今月の範囲です。
ここは絶好の買いチャンスに見えるのですが、如何せんトルコリラなので今後さらに下落することもあり得ます。
これまで何度も「ここが底値だ」と言われたトルコリラ。
その度に投資家は煮湯を飲まされ続けてきたので、思い切った投資は避けた方がいいですね。
今後の予想
トルコは徐々にロックダウンの解除対象を広げ、観光業の復活を目論んでいます。
夏は欧州のバカンスシーズンなので、それを逃すわけにはいかないでしょう。
とはいえ、トルコの政治・経済状況が好転する見込みは薄く、エルドアン大統領の予測不可能な行動もリスク要因。
7月に入り、世界遺産アヤソフィアをイスラム教のモスクに変更すると宣言するなど、四方八方に喧嘩売る政治を実施中。
これではリラ売りが続くのも仕方なさそう。
6/25:トルコ中銀は政策金利の維持を決定。
これは大方の予想(利下げ)に反するものでした。
それ以前:24%
2019/7/25:19.75%
2019/9/12:16.5%
2019/10/24:14%
2019/12/12:12%
2020/1/16:11.25%
2020/2/19:10.75%
2020/3/17:9.75%
2020/4/22:8.75%
2020/5/21:8.25%
さて、コロナ問題が一山超えたとしても、以下のような問題が山積みです:
- 脆弱な経済基盤
- 高いインフレ率
- 地政学的リスク
- 莫大な対外債務
- 不安定な内政
- 流動的な外交関係
リラの低迷と、不安定なスワップはまだ続きそうなので、覚悟しておきましょう。
今後行うこと
2020年も月1000通貨の積立をレバレッジ1倍で継続しています。
スワップ狙いはそれほど期待せず、長期に続けた結果がどうなるのかも興味があるので継続中です。
今のレートなら、レバレッジ1倍でトータル5年継続したとしても120万円程度の投資なので、失敗したとしても痛くも痒くもありません。
今の状況でトルコリラに投資する人は余程の変わり者なので、逆張り気質の自分としては続けたくなるのですよね。