2020年5月:スワップからの不労所得

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2020年5月のスワップ結果

通貨はトルコリラ(TRY)のみで531円でした(色付きの行)。
1ヶ月あたり1000通貨をレバレッジ1倍で買い増しています。

上の表は過去1年間の推移を示しています。

所持数は20000通貨。
スワップポイントは先月急減して、年利換算5%を割り込んだのですが、今月はもう一段下げました。

年利換算レベルでは、レバレッジ1倍で1.8%。
高金利通貨とはもはや過去の話で、スワップに目がくらまず、35万円程度の投入で本当に命拾いしたなという感想です。

ちなみに、投入金35万円に対して、現在の時価は約33万円。
2018年のリラショック(トルコリラの急落)以降に積み立てた関係か、小さな損害で済んでいます。

2018年10月以降に発生したスワップポイントを月ごとのグラフにまとめました:

スワップ黄金時代の終焉を象徴する見事な山形のグラフですね。

同期間の累計スワップの推移のグラフを重ねてみましょう:

累積のカーブも平坦になりつつあり、40000円到達まで後少しなのに、時間がかかりそう。
スワップ狙いの投資家には厳しい時代です。

スワップカレンダー

△はマネックス証券で取引しているので、以下はマネックス社のレートです(1000通貨あたりのスワップポイント):

今月も不安定かつポイント数激減の月でした。
一時的にマイナスになった後、辛うじてプラスに転じた日もありますし。

政策金利が引き下げられた5/21以降は1円を下回っています。
さらに金利が引き下げられるとどうなることやら。
想像するだけで恐ろしいですね。

TRY/JPYのチャート(過去1年)

過去1年間のチャートを示します。
オーバーレイしている部分が今月の範囲です。

コロナ・ショックでさらなる下落に見舞われたものの、5月中旬以降は上げに転じています。

これは、新型肺炎への罹患患者がピークに達したこと、そして段階的なロックダウン解除の影響があるでしょう。
もちろん、未来への希望的観測も一因としてあるでしょうが。

今後の予想

6月以降、ロックダウンの解除対象を広げ、トルコにおける人の動き・経済活動はより緩和されることになります。
また、夏の観光シーズンに向けて、トルコ政府は観光業の復活を目論んでいます。

これらがプラス材料となり、リラ安傾向は一旦落ち着きそうですね。

ただ、コロナ・ショック以前から存在する問題(ロシア、米国、欧州との関係、シリア問題、クルド人問題等)はなんら解決しておらず、V字回復とまではいかないのでは?と考えています。

また、政策金利をまたしても下げており、リラを守りたいのかヤケクソなのかさっぱり分かりません。

トルコの政策金利の推移
それ以前:24%
2019/7/25:19.75%
2019/9/12:16.5%
2019/10/24:14%
2019/12/12:12%
2020/1/16:11.25%
2020/2/19:10.75%
2020/3/17:9.75%
2020/4/22:8.75%
2020/5/21:8.25%
また、外貨準備高が枯渇しかけていることも懸念材料です。

たとえコロナ問題が一山超えたとしても、以下のような問題が山積みです:

  • 脆弱な経済基盤
  • 高いインフレ率
  • 地政学的リスク
  • 莫大な対外債務
  • 不安定な内政
  • 流動的な外交関係

リラの低迷と、不安定なスワップはまだ続きそうなので、覚悟しておきましょう。

今後行うこと

2020年も月1000通貨の積立をレバレッジ1倍で継続しています。
スワップ狙いはそれほど期待せず、長期に続けた結果がどうなるのかも興味があるので継続中です。

今のレートなら、レバレッジ1倍でトータル5年継続したとしても120万円程度の投資なので、失敗したとしても痛くも痒くもありません。

今の状況でトルコリラに投資する人は余程の変わり者なので、逆張り気質の自分としては続けたくなるのですよね。

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