キャピタルゲインとインカムゲイン
投資がもたらす不労所得は、リスクやリターンは様々で、何を選べばいいのか難しいものの、おおまかに2つに分けられます。
【キャピタルゲイン】
資産の売買によって生じる利益。以下のようなもの:
- FX/CFD取引による利益
- 株式投資
- 投資信託
【インカムゲイン】
資産を保有していると生じる利益。以下のようなもの:
- FXのスワップポイント
- 株式投資の配当金
- 投資信託の分配金
それぞれの特徴
キャピタルゲインは価格の変動(ボラティリティ)が大きいことが特徴です。
つまりそれだけリスクが大きく、同時に当たれば大きな利益を得ることができます。
FXやCFDは売りから入ることもできるので、価格下落時にも利益を得るチャンスがあります。
管理人はほとんど手を出していませんが、ボラティリティが大きい代表例としては仮想通貨(暗号通貨)が有名ですね。
1日で10~20%の変動もあって、そんな金融商品はほかに思いつかないです。
いっぽう、インカムゲインはボラティリティが小さく、リスクも小さいです。
良い例が預金ですね。額面上まず減ることはないです。
ただ、得られる利益は小さめです。預金だと利息がインカムゲインに相当しますが、たとえばゆうちょ銀行の定額預金に100万円を10年間預けると、利息は1000円にしかなりません。しかも税金が引かれるので、実際に得られるのは797円。
信じられないかもしれませんが、ゆうちょ銀行でシミュレーションするとそうなるのです。
日本が低金利なせいもありますが、リスクを取らずして利益なしの好例ですね。
キャピタルゲインとインカムゲインのリスクと利益の大きさを簡単に示してみました。
キャピタルゲイン | インカムゲイン | |
リスク | 大 | 小 |
利益の大きさ | 大 | 小 |
まあ、当たり前の結果になりましたね。
現実的には、キャピタルゲインならばリスクを減らして、利益も減らす、という方法に落ち着くでしょうし、インカムゲインならば、逆にちょっとやんちゃな商品に手を出して利益を増やす、という選択になるでしょうか。
管理人の現在の所有資産を当てはめると、以下のようにまとめることができます。
キャピタルゲイン | インカムゲイン | 利益の大きさ | リスク | |
FXトラリピ | ○ | 中(1年単位) | 小(種銭を十分に用意する場合) | |
FXスワップ | ○ | 小 | 小(種銭を十分に用意する場合) | |
wealthnavi | ○ | 大(中長期) | 小 | |
wealthnavi分配金 | ○ | 小 | 小 | |
米国株 | ○ | 大 | 大 | |
米国株配当金 | ○ | 小 | 小 |
実際にこの通りになるかについては、未来にならないとわからないです。
ただ、このようにまとめておけば、資金をどのように分散させてリスクを抑えるか、同時にどの程度利益を得るかについて考えやすいと思います。
今は米国株への投資割合を減らしていますので、利益重視というよりは、より安全志向のスタンスになっています。
リスクと利益の考え方
上の表で、リスクと利益について大中小と書いてますが、具体的には以下のようにカテゴリー分けをしています。
【リスク】
- 小:投資額の<10%を失う可能性あり
- 中:投資額の10%~<25%を失う可能性あり
- 大:投資額の25%以上を失う可能性あり
【利益】
- 小:年間の利回りが<5%
- 中:年間の利回りが5%~<10%
- 大:年間の利回りが10%以上
この数字に関しては、過去1年間の経験と、投資のプロの方の意見を参考にしたものです。
この数字が果たして有効なのかについては、これから経験を積む中で考えが変わるかもしれません。
ただ、数字が変わったとしても、特にリスク管理は数値で線引きしなければ、とんでもないロスを生みかねないので必要なことに変わりないと思います。
キャピタルゲインとインカムゲインのバランスは?
インカムゲインの収益率の低さは、資金が限られる管理人にとっては、やはりおまけの存在です。
メインはキャピタルゲインになるのですが、やはりリスクは抑えたい。
というわけで、キャピタルゲインをメインにしつつも、リスクを抑えたFXトラリピやwealthnaviのような商品をメインにしています。
たしかに、インカムゲインでも、アパートの家賃収入やソーシャルレンディングなど、高いリターンの商品は存在します。
ただし、元本が保証されない点でリスクはゼロではありません。
たとえばアパートを経営していても、投資した元本を回収できる程度に入居者がいるとは限りません。
また、ソーシャルレンディングは、アパート経営ほど多額の資金を投入しませんが、投資先が転んだら資金を回収できない可能性はあるでしょう。
しかし、金融商品は次々に新しいものが出てきていますし、既存の商品も改良がなされるはずですので、情報収集は怠らず、余裕資金の範囲でいろいろ試していこうとは思っています。
もちろん、もし素晴らしいインカムゲイン系の商品があれば試してみるつもりです。