2020年7月:スワップからの不労所得

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2018年以来、トリコリラへの積み立て投資を実施中。
いわゆる高金利通貨でのスワップポイント狙いの投資ですが、高金利通貨はリスクと隣り合わせのため、レバレッジ1倍でロスカットを避ける運用です。

2020年7月のスワップ結果

通貨はトルコリラ(TRY)のみで1845円でした(色付きの行)。
1ヶ月あたり1000通貨をレバレッジ1倍で買い増しています。

上の表は過去1年間の推移を示しています。

所持数は22000通貨。
年利換算のリターン率は、コロナ・ショック前の水準に戻っています。
といっても、まだまだ低いのですが、トルコの実情からはしかたないレベル。

ちなみに、投入金36.5万円に対して、現在の時価は約33.5万円。
リラの下落に従って、じりじりと含み損が増加中です。

2018年10月以降に発生したスワップポイントを月ごとのグラフにまとめました:

ようやく下げ止まってほっと一息です。
ただ、ここ10年以上投資家に煮湯を飲ませ続けているトルコリラなので、とても安心できませんが。

同期間の累計スワップの推移のグラフを重ねてみましょう:

今年中に5万円を突破できれば上出来かなと見込んでいます。
問題はリラ自体の下落なので、デフォルトさえ起こしてくれなければいいのですが。

スワップカレンダー

△はマネックス証券で取引しているので、以下はマネックス社のレートです(1000通貨あたりのスワップポイント):

今月はおよそ2〜3円での推移で、最悪期は脱したといえるでしょう。
もちろん、トルコ経済や地政学的なの不安定さから、いつレートの低下が起きてもおかしくはありません。

TRY/JPYのチャート(過去1年)

過去1年間のチャートを示します。
オーバーレイしている部分が今月の範囲です。

7月は1TRY=15JPYまで急落した月でした。
こでれも1USD=7TRYのラインを死守しているので、ギリギリ持ち堪えています。

ここを突破されると、もう一段階のリラ売りが進むのですが、8月になりあっさり突破されています。

今後の予想

上で述べた通り、1USD=7TRYのラインは死守できず、8月に入ってリラの下落が止まりません。
トルコの政策金利は以下の通り一貫して下がり続けていましたが、リラ防衛のためには利上げの選択肢しか残っていないでしょう。

トルコの政策金利の推移
それ以前:24%
2019/7/25:19.75%
2019/9/12:16.5%
2019/10/24:14%
2019/12/12:12%
2020/1/16:11.25%
2020/2/19:10.75%
2020/3/17:9.75%
2020/4/22:8.75%
2020/5/21:8.25%
ただ、一時的な防衛に成功したとしても、以下の問題が解決できていない限り、強いリラが戻ることはなさそう:
  • 脆弱な経済基盤
  • 高いインフレ率
  • 地政学的リスク
  • 莫大な対外債務
  • 不安定な内政
  • 流動的な外交関係
  • コロナ問題

トルコ単体で解決できない問題もあるので、トルコリラの浮上は相当厳しそうです。

今後行うこと

仮に利上げがされたとしても、スワップポイントの上昇につながるかは懐疑的。
期待しすぎず、淡々と月1000通貨の積立をレバレッジ1倍で継続しています。

今のレートなら、レバレッジ1倍でトータル5年継続したとしても120万円程度の投資なので、失敗したとしても痛くも痒くもありません。

今の状況でトルコリラに投資する人は余程の変わり者なので、逆張り気質の自分としては続けたくなるのですよね。

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