SVXYが併合って?
VIX指数 (恐怖指数) 関連銘柄である、SVXY (米国VIベアETF) にポジションを持っているのですが、取引画面を立ち上げるとこんなのが出てきました。
まさか強制償還 (払い戻し) ?!
とびびりながらクリックしてみると、
ほう、2018年9月17日にETFの併合とな。
株式併合は聞いたことがあるが、ETFでもあるのですね。
つまり、現在4枚のポジションが1枚にまとめられるということですね。
管理人は8枚持っているので、併合後は2枚になります。
評価額はどうなるの?
評価額は変わらないです。
なぜなら、枚数は1/4に圧縮されますが、価格は4倍にされるので、投資家が損しないように調整されるのです。
これは株式併合と同じ考え方ですね。
現在、1枚約14ドルですので、
14ドル×8枚=112ドル。
併合後は1枚の価格が4倍の56ドルになり、
56ドル×2枚=112ドル。
ね、損しないでしょう?
ただ、4で割り切れない枚数を保有している場合、9/18以降余った枚数は自動売却になる可能性が高いです。
ですので、自動売却を避けたい場合、4の倍数になるよう保有枚数を調整する必要があります。
投資家にメリット/デメリットはないのか?
メリット:
何も思いつかないですね。
デメリット:
1. 最低価格が上昇
2. 下落リスクの増大
1は単純にこれまでより1枚当たりの価格が上がり、買いにくくなることですね。
2018年8月31日現在、1枚当たり14ドル (1500円) で購入できていたのが、併合後は4倍の56ドル (6000円) になります。
2ですが、これまで14ドルという超低価格からのスタートなので、仮に価格が0まで下落するとしても、下落幅は14ドルです。しかし、併合後の下落幅は56ドルになるのですね。これは証拠金取引であるCFDには影響が大きいですね。
下落リスクの増大はチャートにすると実感しやすいです。
月足のチャートで、9月の価格を現在の4倍の56ドルにしてみると以下のようになります:
黄色のローソクが4倍価格56ドルを表しています。
2018年2月のVIXショックでSVXYは仮想通貨もびっくりの暴落を経験し、その後今に至るまでゴミクズ同然の価格だったのです。
安くて下落幅も小さいバーゲンセールみたいな商品だったのですよね。
こんな償還一歩手前の商品がなんで併合して値上がりするのか訳がわかりませんが、ProSharesも何か思惑があってのことでしょう。
いずれにせよ、投資している側としては下落リスクが大きくなるデメリットしか感じないのですけど。
管理人はロスカットレートを2ドルに設定しているので、「14ドル−2ドル=12ドル」分の証拠金を上乗せしていたのですが、もし同じ設定にする場合、「56ドル−2ドル=54ドル」分になり、証拠金を増やさなければなりません。
下落幅は大きくなるわ、ロスカット回避のための証拠金は増やさねばならぬわで、2のデメリットは計り知れないです。
今後どうするのか?
SVXYの保有枚数自体8枚だけなので、特に何もしません。
ロスカットレートをどこに持っていくかだけは考えねば。
あと併合後の下落幅によっては買い増しを続けたいですね。
でも下落がとまらず、再併合とかあったりして(>_<)
もともとVIX関連銘柄に関しては、米国VIのショートを考えていたので、SVXYについては好奇心で保有してるだけです。
なので、いろいろあると思うけれど、大火傷しない程度に状況を楽しめればいいと思ってます。
SVXYは少ない資金でも低リスクで始めることができます(管理人は3万円)。
追記:2018年9月17日無事併合されました。その様子はこちらの記事へ。