トラリピ全決済のタイミング

基本は決済せずホールドです

トラリピは長期ほったらかしが基本。
幅広いレンジにトラップを仕掛けることによって、レンジ内でレートが動くこと(=売買が発生)を目指します。

管理人も基本的にその方針ですが、相場環境や資金の余裕によっては、一時的なトラリピを設定することによって、より効率的な運用を目指しています。

ただ、この一時的な設定を増やしすぎると、証拠金不足を招き、相場急変時の思わぬ損失(最悪ロスカット)につながります。
そこで定期的に「一時的なトラリピ」の設定を削除しています。

ただし削除のタイミングによっては損をする場合もあるので、事前にルールを決めて損をなるべく出さないことを心がけています。
この記事では損を出さないトラリピ設定の削除についてまとめます。

各トラリピが黒字なのか赤字なのかを確認

稼働中のトラリピの運用状況は以下の画面で確認できます。

上の場合、7つのトラリピが稼働中です。
そして、赤字/黒字は「収益合計」「口座反映前損益」「評価損益」の合計で判断できます。

合計がプラスの場合は黒字マイナスの場合は赤字です。
黒字なら決済してもOKでしょう。
ただ赤字ならば、さっさと損切りするか、プラスになるまで待つのか判断に迫られます。

それぞれのケース

それでは、実際に各通貨ペアのトラリピが決済し頃なのか見てみます。
管理人のトラリピからは考えられる4パターンすべてが引き出せました。

1. AUD/JPY

「収益合計」+「口座反映前損益」+「評価損益」-7458円
決済すると損をします。

2. CAD/JPY

「収益合計」+「口座反映前損益」+「評価損益」+4679円
決済すると利益を出して終了。

3. EUR/JPY

「収益合計」+「口座反映前損益」+「評価損益」+2430円
決済すると利益を出して終了。

4. CAD/JPY とAUD/JPY

「収益合計」+「口座反映前損益」+「評価損益」0円
利益も損もなく終了。

1はこの時点で決済すると、このトラリピは運用的に失敗(赤字)で終了ことを意味します。
ですので、できれば決済せず、プラスになるまでホールドし続けたいです。
ただし、あらかじめ「損失が〇〇円に達したら決済する」などのルールを決めているのならばその限りではありません。

2と3は黒字であることは同じですが、2の評価損益がマイナスである(つまり含み損がある)ことが異なります。
この含み損が解消するまで待つというのも一手ですが、そのような欲を出したときに限って相場が思惑と反対方向に動くことは多々あるので、個人的にはさっさと決済した方が良いと思います。

4はポジションすら取り始めていないので、何もしなくても良いですね。

まとめ:あらかじめ決済条件を決めておくのがベスト

以上のように、「収益合計」+「口座反映前損益」+「評価損益」がプラスかマイナスかは、そのトラリピを削除する際の目安となります。

ただ、実際に稼働している状態だと、邪念が邪魔して判断力が鈍ります。
「もう少し待てば相場が反転して含み損は減るのでは?」「もう少し利益確定してからやめようかな?」などの感情はどうしても出てきます。

そういう時こそ、投資の鉄則である「その場の感情で判断しない」を思い出したいものです。
となると、事前に決済の条件を決めておくべきですね。
例えば以下のような条件です:

  • 「収益合計」+「口座反映前損益」+「評価損益」XX円以上になったら決済(利益上限の設定)
  • 「収益合計」+「口座反映前損益」+「評価損益」-XX円以下になったら決済(損失上限の設定)
  • 利益や損失にかかわらずXXヶ月で決済する

こうすることによって、ベストな選択ではなくてもワーストな状況は避けることが可能です。

とはいえ、決済のタイミングを逸してしまうことだってあると思います。
そのような場合はあわてて決済せず、次のタイミングがやってくるまで待つことが最適解でしょう。
慌てて動くよりはじっとしている、これも投資で重要な行動原則のひとつです。

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